協会の資格を取ることが独立起業に必要なのか
今回は、ビジネスで独立起業しようと考えた時に、民間の協会が発行している資格を取ることが、本当に長く幅広くビジネスの場であなたが活躍できるのか、しっかり確認しておいた方がいいですよ、という話です。
これは僕自身も、何度も資格を取って独立しようと思ったことがあるので、気持ちもわかるんですが、協会ビジネスの仕組みを知ってしまうと、遠回りのようですが、やはり、独自でセフルブランディングしてやっていった方がいいと思っています。
確かに独立起業していくには、その協会の資格を取ることで、簡単に仕事ができると安易に考えてしまいがちですが、実はその協会の資格を取って独立起業しても、活躍するのが難しい場合があります。
最近よく聞くのが、民間の協会が独自に発行している〇〇ソムリエ、〇〇アドバイザーなどの資格です。
結局は、その協会が作った仕組みの中に完全に組み込まれてしまい、毎年会員資格の登録料を払い、テキストや道具を購入しなければ、資格を名乗ることも出来ず、人に教えたりアドバイスができないシステムがあります。
もちろん、何事も新しいことにチャレンジしたり、きっかけとしてはいいと思いますが、独立起業を目標とするなら、その協会の資格を取ることが本当に必要なのか、調べて考えてからスタートした方がいいと思います。
これは、協会運営側のビジネスから考えると簡単で、利益を永続的に出していくためには、協会会員の囲い込みが必要であり、その会員が独自に活躍されては困るので、できるだけ強固な仕組みを作りたがるビジネス傾向にあるからです。
協会ビジネスに頼るより自身をブランディングしていく方が近道
では、もし仮に、僕が野菜に興味があって、野菜ソムリエのように北海道の野菜の美味しさを伝えたいと思って、独立起業を目指そうと思ったらどうするでしょうか。
まずは、野菜のことを勉強しながら、セミナーや料理教室や学校で勉強しながら、先行している野菜料理の先生のアシスタントになったり、野菜を使った料理のお店で働いたりしながらも勉強していきます。
そして、誰もやっていないようなパクチー・野菜料理研究家などと、勝手に自分でつけた名前を名乗って、自分でパクチーセミナーや料理教室などを開催しながら、自分自身をパクチー・野菜料理研究家として、セルフブランディングしていくと思います。
これが仮に、どこかの協会に属してしまうと、その地域に同じような資格を持つ人がたくさんいればいるほど、同じ資格なので差別化できず、集客に苦労することになります。
そして、結局は、その属している協会だけを潤わせることだけとなってしまいます。
この協会ビジネスと似たシステムで運営しているのが、フランチャイズチェーンですが、フランチャイズ加盟はさらに金額も高いので、しっかり確認してから加盟するといいと思います。
もちろん、良心的な協会もありますので、協会に入会する時は、このフランチャイズ加盟と同じように協会ビジネスに組み込まれないかどうか、慎重に考えた方がいいかもしれません。
今回のまとめ
独立起業して仕事をしていこうと思った場合、その民間の協会の資格が本当に必要なのか、よくよく考えて決めた方がいいです。
なぜなら、協会運営側が協会ビジネスとして利益を確保するためには、その会員の囲い込みが必要であり、その会員が独自に活躍されては困るということも、頭に入れておいた方いいと思います。