お客様に味の意見を聞いても判断できない
先日、夜にふらっとあるラーメン店に入りました。
そこではネギラーメンを推していたので食べてみましたが、メインのネギが緑の部分がほとんどで正直イマイチな味でした。
帰り際店員さんに「味がどうっだたか、正直に答えてもらえないでしょうか?」と聞かれたので、その通りにイマイチと答えて帰りました。
そこで、帰りながら僕がどう思ったかというと、多分もうそのお店はリピートしないだろうなということでした。
なぜかというと、判断基準は味だけではなく、それ以外のサービスや外装内装・清潔感などトータルな感覚でそのお店のことを評価していて、けっして味だけが判断基準ではなかったからでした。
僕以外にもすべてのお客様に聞いていると言っていましたが、多分お店側は、この味だけを変更したら喜ばれてリピートしてくれると思ったと思います。
しかし、お客様は食べる側であって作って提供するプロではないので、
その日の気分や体調、そして僕が思った雰囲気などが加味されて大きく味の判断が変わってしまうので、味だけの意見を聞いてもリピートにつながらないと思いました。
お客様には価値を伝える努力をする
僕も同じような経験で、その昔飲食店の厨房に立っていた時にお客様に味が濃い!と言われたことがありました。
その後しばらくは、少し薄い味にして出していた時に、今度は味が薄い!と違うお客様に怒られたことがありました。
その時の経験から結局は、自分やお店の「うちの味はこういうこだわり、こう食べてほしいからこの味ですよ!」伝えなければいけないんだと思ったことがありました。
やはり味は、プロがどんなお客様に食べてもらいたいかを想像しながら工夫して作り、さらに反応を自分なりに感じ取りながら、
居心地や雰囲気やサービスも含めてトータルで提供しなければ伝わらないと思います。
もし僕が同じラーメン屋の立場なら、これはこういうものですよと、だからこのネギラーメンはこういう価値があるんです!と伝える工夫を徹底すると思います。
もちろん、お客様に聞かないよりは、聞いた方がお客様とのコミュニケーションはとれるのでいいとは思います。
ただその場合は、来ていただきたいお客様か常連のお客様に聞くようにした方がいいと思いますね。
今回のまとめ
集客のために、お客様に味の評価を聞くのは簡単ですが、意見を聞くべき相手ではないと思います。
そして、意見を聞いても集客のためのリピーターにはなってもらえないと思います。
であれば、こちらがその道のプロとして、逆にお客様にその味の価値を伝え教えてあげること。
味以外のサービスや雰囲気なども一緒になって価値を伝えること。
そうして、はじめて常連客や来ていただき層のお客様の意見を取りいれたりしながら、リピート客を増やしていくといいと思います。