熊本の老舗百貨店から起業して集客のヒント
先日、テレビのカンブリア宮殿をみていて、地方で奮闘する百貨店をクローズアップしていました。
それは、熊本にある「ツルヤ」という老舗百貨店で、2011年の社長交代から、この百貨店不況の中、着実に売上を伸ばしているとのことでした。
この社長は、就任してから売上をあげるために意識したことが、よりお客様との距離を近くする、「接近戦」を意識したとのことでした。
ですので、その百貨店では、お金をかけて店舗を改装したというよりは、毎日全社員であいさつをするですとか、お店の中に、子供が遊べる無料のスペースを作ったり、
お父さんが疲れたらゆっくり休めて音楽が聞けるシアターを作ったり、車いすのお客様の買い物に付き添ったり、社員の自主性を尊重し、社員が考えたイベントを常時開催したり、という今できることを徹底してやっていました。
そして結果的に、お客様との距離が近くなり、社員スタッフがお客様と家族のようなお付き合いができて、働くほうも楽しくなり、お客様も満足して、集客に成功して、売り上げも伸びたということです。
起業した個人や小さい会社こそ地域で勝負
確かに、ひと昔前の百貨店というと、その地域や場所で一番流行しているものが集まり、一等地の場所にありましたので、自然と人が集まっていたと思います。
そうして、そんな状況から、接客や対応なども、段々おうへいになっていったというのもわかります。
多分その間には、百貨店の危機に改革を熱望した多くの社員がいたと思いますが、大企業は利益や数字をファーストで考える傾向にあるため、お客様のためでも却下され続けたと予想できます。
そして結果的に、倒産したり不振にあえいでいるのだと思います。
しかし、我々個人事業主や起業家、小さい会社はどうでしょうか。
大企業と違って、少人数で仕事をしているため、意思決定が早く、大企業のように企画書や稟議を通すという、はんざつなことをしなくていいわけです。
そして、誰の目を気にすることなく、お客様の立場で考え、ためになることをおこなえる「接近戦」を意識することができますので、そこは大企業より断然優位だと思っています。
そのより密着した「接近戦」を制することができれば、小さい会社や個人事業主、起業したばかりの人たちは、地域に根差し集客も容易となり、長く商売を続けることが可能ではないかと思います。
今回のまとめ
起業して、地域に根差して、集客して、売上をあげて、長く事業をしていくには、
接近戦を意識して、その地域に住んでいる人たちにいかにあなた自身や、あなたの会社・店舗を好きになってもらうかが、大変重要です。
そして、それが小さい会社や個人事業主、起業したばかりの人たちが長く商売を続ける秘訣ではないかと思います。