まずは、マッサージ店の市場規模や状況を確認する
マッサージ店の集客サポート依頼を受けたので、改めてマッサージ店の市場規模や置かれている状況を確認することに。
2021年は患者数がほぼコロナ禍前の水準に戻ったことから、同市場は同105.3%の9,680億円と推計。
※矢野経済研究所の調査ページより
だいたい占いの1兆円市場規模と同じくらいか。
しかし、理美容サロンの市場規模は2兆円程度なので、まだそこまで大きくはない印象。
在宅勤務(テレワーク)やおうち時間(在宅時間)の増加に伴う急激な生活の変化で、多くの人がストレスを感じており、腰痛や頭痛、眼精疲労、肩こりなどの症状を訴える患者が増加。また、メンタルのが弱っている人も多く、健康・予防を意識した自律神経に関する施術が増加している。
※矢野経済研究所の調査ページより
もともと、男性が通う場所のイメージがあったが、今は女性も男性と同じくらい通う人が増えた印象。
周辺業種との競争が激しくなり、これまでと同じやり方、同じサービスの継続では立ち行かなくなる可能性もある。
※矢野経済研究所の調査ページより
なお、テレワーク・在宅時間の増加による施術傾向が変化していることや、美容を訴求した施術が増加する見込みで、美容施術を強化して女性を取り込むことにより、高齢者頼みになっている経営構造から脱却できると考える。
全体の市場規模は多少広がっているが、参入障壁も低いため、参入が相次いで競争は激しくなっている。
小規模事業者は、大手との差別化をどう打ち出していくかが、ますます重要になる。
市場状況から小規模事業者には厳しい環境ではある
状況を確認すると、思ったよりも厳しい状況になりつつあると感じる。
パソコンを使った仕事がメインになっているため、ニーズが肩こりや眼精疲労、メンタルの不調などに集中しているおり、差別化を打ち出しにくくなっている。
マッサージ市場は成熟した市場として、出来上がってしまった段階にあり、レッドオーシャンと言われいる理美容サロンのように、差別化を打ち出しても、簡単に集客するのは難しい段階にあると感じた。
なぜ集客できていないか?問題点を洗い出す
どんなビジネスでもそうだが、なぜ集客できないのか?
まずは、ここを深く考える必要がある。
そのためには、漠然と集客がダメだと思わず、集客の何が問題点かと部分的に細かく検証していくことが必要である。
ちなみに、マッサージ店の集客の場合は、要因を分解すると、だいたい以下の部分が集客の問題になっている。
- ①集客媒体の閲覧数はあるか?
- ②Web上でお店が色々なところに掲載されているか
- ③口コミはあるか
- ④看板は目立つようにしてあるか
- ⑤チラシなど地域に配布して周知しているか
- ⑥スタッフの技術は値段相応かそれ以上か
- ⑦競合が多く、競争が激しいか立ち位置を確認する
次回に続く