達成したい目標をリアルに視覚化する
この本はけっこう前の本ですが売れているので、読んだ方も多くいるかもしれません。その中でビジネスに応用できる内容がありましたので、一部紹介します。
達成したい目標をひとつずつ丁寧に、できるだけ詳しく、克明な映像になるまで思い描きます。
まるで映画の一場面のように、リアルに視覚化することです。
そして、その目標が達成された時の自分の姿を想像しただけで体が熱くなり、心が高まるような次元まで、脳裏にはっきりと視覚化されている必要があります。
これができる人なら、どんなことでも自分の目標達成へ向かって着実に進んでいくことができます。
と。
実はこの話は、僕が尊敬する京セラの稲盛会長もよく言っていました。
目標を達成しようと思った時は、あたかもそれが実現したと勘違いするくらい、カラーで細かいところまで詳細に想像することが重要と。
この本を読むとこれは人間の脳の仕組みからも、すごく理にかなっているということなんですね。
脳に記憶されるとその通りに実現しようとする
さらにこの本ではこう続きます。
一日一回わずか十五分程度でも想像体験を続けると、半年後には、実際には百五十回それを経験したのと同じくらいに、自立神経に組み込まれます。
脳に記憶されると、人間の体はその通りに実現しようとしますから、良い経験を再び味わうために、同じような状況をつくりだそうとするのです。
と。
よく名経営者が毎日日記を書いて、それを読み返しながら目標を達成していったということも、この脳の仕組みを知っているかのように、実行したからこそ大きな目標を達成していったんですね。
そして、これを裏付ける医学者の言葉も紹介していました。
誘導自己暗示の世界的権威、フランスの医学者エミール・クーエという人は、自己暗示に関する次のような法則を打ち立てました。
法則1 意志と想像力が争えば、必ず想像力が勝つ
法則2 意志と想像力が一致すれば、その力は和でなく積である
法則3 想像力は誘導が可能である
意志よりも想像を優先させたほうが物事は成就しやすいということです。
とありました。
今回のまとめ
自分のビジネスの目標を達成するには、日々困難に打ち勝つことも必要ですが、それと同じかそれ以上に想像力を使って、達成したい目標をリアルに想像し続け、脳裏にはっきりと視覚化する必要があるということですね。