ビジネスにも通じる「孫氏の兵法」より
久々に孫氏の兵法を読み返しました。読むたびにあらためて気づかされることがあり、時々読み返しています。
今回読んで一番響いた内容がこの表題の土壇場に追い詰めななければビジネスも人も育たない、の話でした。
一文をご紹介します。
そもそも大衆というものは、本当に自分にも身の危険が迫っているのだと感じなければ、なかなか動かないものなのである。
決死の覚悟を固めざるをえない状況に陥ってこそ、最大限の力をふりしぼって戦い、敵をうちまかそうとする強烈な気力のエネルギーが出るのだ。
兵法のコツは、こうした必死の兵力を最大限に生かし、敵軍の動向と思惑の行方にしたがって、敵をふりまわす策略を擬集していくことにある。
と書いています。
これは兵法なので少々過激な言い回しですが、今の我々のビジネスにも十分通じる内容だと思いました。
これを自分に置き換えると、やはり決死の覚悟を固めざるをえない状況に陥ってこそ、強烈なエネルギーが出るのは昔も今も同じ人間なので変わらないということですね。
失敗して修羅場を経験しなければ精神力も鍛えられない
我々はどうしても黙っていると楽な方へ楽な方へと行ってしまいますが、それを防ぐために自ら危機が迫っていると感じるように仕向けたり、あえて自分を追い込んで仕事をすると、より力が発揮できるのかもしれません。
さらにこんなことも言っています。
利益で誘導された人間は、不利になると意欲が抜けてしまう。生きるか、死ぬかの現実に直面しつづけてこそ、戦場の修羅場にも動揺しない精神力が鍛え上げられるのだ。
とも書いています。
これは、一度や二度の失敗はまだまだで、何度も何度も失敗して修羅場を経験しなければ精神力も鍛えられないということですね。
自分を追い込んで、何度もチャレンジして失敗してを繰り返すこと、これは昔も今も同じ人間なので根本は変わらないということです。
今回のまとめ
人間は、本当に自分に危機が迫っていると感じなければ、なかなか動かないものです。
ですので、我々のビジネスでは、自分を自ら追い込んで、何度も何度もチャレンジして、何度も失敗を繰り返すことで、精神力が鍛えられビジネスを軌道にのせることができるのかもしれませんね。