すべて一人で行うと小さく楽な仕事に流れがち
このすべて一人でやらないというのは、僕自身の今までの経験からと、色々な方の話を聞いたり、実際にそうなっているのをみてきて感じたことです。
一人で資本金となるお金を集めて、一人でビジネスモデルを考えて、一人で朝から晩まで作業した場合と。
一人が資本金を出し、一人がビジネスモデルを考え、一人が作業するとに分かれて三人でスタートする場合を比較してみると、どちらがビジネスを軌道にせるのが早いと思いますか?
これは僕も経験したからわかるんですが、ビジネスを進めていくうえでのスピードが3倍以上となりぜんぜん違ってきます。
しかも最初は、3倍の違いからのスタートですが、月日を重ねていくうちに、そのスピードは倍々に加速していき、最終的には果てしない差がついてしまいます。
実際に一人で独立起業しスタートして、お金の資金繰りや、営業、集客のためのプランづくり、お客様と接したり、ものを作ったりする作業を、すべて一人でこなしていくと、
自分ができる範囲の行動しかできないようになり、だんだん小さく楽な仕事に流れ、結局はどっちつかずの仕事しかできなくなってしまいます。
ビジネスを長く続ける為にできるできないことの役割分担を考える
しかし、役割を分担すると、資本金を出す人は資金繰りを中心に考え、ビジネスモデルを考えていく人は、そのビジネスモデルや集客営業方法や今後の会社や事業の方向性を考えることを中心に考えることができます。
そして、作業する人は、新規開拓しながら営業やものを作っていくことに集中することができ、会社や事業も将来に向けた土台がしっかりできて、価値もあがっていきます。
また、一人でおこなうフリーランスにしても、誰の力も借りずにコツコツ自分だけでやっていくよりも、多くの人と関わりながら仕事をしていくほうが、断然軌道に乗るのも早いですし、長く続けることが可能だと思います。
もちろん、どういうビジネスをやるかということもありますが、独立起業してから軌道にのせる時間を早くしなければ、精神的にも経済的にも苦しくなってきて、挫折してしまう確率が高くなると思います。
ですので、一人ですべてやろうとするのはあまりおすすめできません。
仮にそのような役割分担ができる人がスタート時にいなく、一人でスタートすることになったとしても、あなたのできないことや、労力を集中する以外のものは、外注や委託や人を雇うことを考えて下さい。
お金の資本金などは、銀行や政策金融公庫や身内の方などから借りたりするのもいいでしょう。事務作業は外注してもいいでしょう。
あなたは、ビジネスプランや集客・営業の方法、数年後の会社や自分の方向性、どこに投資していくか、どんな新規事業をするかなどを考えていく時間を確保することが、独立起業して会社や事業を継続していくうえですごく重要になってきます。
今回のまとめ
独立起業後10年以内に90%以上の会社が廃業・倒産すると言われます。
僕の経験上そういった形になってしまうのは、最初から最後まで一人ですべてやろうとするところに、原因の一つがあるのではないのかと思っています。
確かにお金をかけずに、労力もかけず、自分の地位を確保して、ビジネスを軌道にのせるのは理想です。
しかし、5年10年と長く活動していくことを前提に考えた時には、独立起業してから軌道にのせる時間を早くしなければ、精神的にも経済的にも苦しくなってきて、挫折してしまう確率が高くなると思います。