起業後も適度に自分を振るい立たせよう
前回までの8回にわたって、女性や脱サラしたい方向けに「起業入門初歩編」として、お客様に役立つことを基本に起業していきましょうと書いてきましたが、
今回は補足として、事業をしていくなかで自分を振るい立たせる、ちょっとの欲を忘れないように、ということも伝えておきたいと思います。
事業は、よく目的地に向かう車に例えられることがあります。
あなたが、その事業で目的地(多くの人の役に立つことなど)に向かって進もうと思っても、あなたが乗る車には、常にガソリン(利益)が必要なので、ガソリンが無くなってしまうと目的地に進むことができなくなります。
ですので、あなたが目的地に向かって進み続けるためには、車に必要なガソリンと同じ、事業継続に必要な利益を獲得するための、ちょっとの欲も忘れないようにして進んでいきましょう。
これは、実際に僕もよくあることなんですが、事業をやっている時に、誰かの役に立てたと嬉しい時というのは、それだけで満足してしまいがちになり、しばし経営者であることを忘れてしまうことがあります。
しかし、これで満足していては、起業して事業を継続して続けることができないぞと、思い出しては自分を奮い立たせるようにしています。
例としては、他の同業者はもっとお客様を喜ばせているのに、こんなところで満足してはいけないと思うことですとか、他の同業者はもっとお客様やスタッフに利益を還元しているのに、まだまだだなと思うような欲でしょうか。
起業後利益は価格に見合う価値提供でしか獲得できない
ただし、さきほどのガソリンにあたる利益を獲得することを忘れないと言っても、注意しなくてはいけないことがあります。
それは、その価格に見合う価値を提供することでしか、利益は獲得できないということです。
この利益を獲得するということは、あなたが、ただ獲得したいと思ってもできるものではなく、それに見合う価値を提供し続けた対価があってこそ、ということを忘れてはいけないと思います。
その中には、自分で価値を作り出せる部分と市場環境によるところも獲得利益の差に出るので、見極めも必要になるということも覚えておいた方がいいと思います。
仮にあなたがしている事業にニーズがあり、さらにあまり誰もやっていないことであれば、価格は高めでも労せず売れるでしょうし、あなたが起業して市場を作り出すことができれば、それも同じく労せず高く売れると思います。
しかし、ニーズはあるが、すでに多くの事業者が参入していた場合などは、他の事業者以上の価値を提供できなければ必然的に価格は高くできず、利益も多く獲得できないという可能性があるということです。
今回のまとめ
起業して、事業を長く続けていくには、利益を獲得し続けることも大切です。
そのためには、適度に自分を奮い立たせる、ちょっとの欲を忘れないようにしましょう。
そして、同時に忘れてはいけない大切なことは、その利益は、価格に見合う価値を提供し続けることでしか、獲得できないということです。